ゲイカップル代理母で親になる??in New Zealand

僕らが見知らぬ国で赤ちゃんと出会い家族になる軌跡。

ブログ開設とその思い。

中学生のころ、向井亜紀&高田延彦のアメリカでの代理母のニュースを見て、中学生ながらに感心したのを覚えている。

高校にあがり、試験管ベービーや代理母とその法律について学び、賛否両論あることを知る。

当時は既にゲイと自認しつつも、女の人と結婚し子供を授かり、”普通の”家庭を築くこと、そんなことを夢にまでみていたあどけない高校生。

そんな少年が、大学を経て、ゲイとして生きる決心をし、
今のパートナー(フィリピン人)と結ばれ、
ニュージーランドに移住を果たし、早4年。


二人とも仕事を得て、安定しつつある28歳になった今。(僕は院生しつつだけども)

子供が欲しいね。なんて言葉が少しずつ二人の間にでてくるようになる。

赤ちゃんは授かるもの。なんてよく言われるけれども、

僕らにとって赤ちゃんは決して授かるものなんかじゃない。

授かれればいいのにね。なんて思うのだけれども、そればっかりはこうもいかない。

 

代理母か養子か。

 

ゲイカップルが子供を授かる方法で思いつくのはこの2つしかない。

 

代理母- surrogacy, surrogate mother 

何らかの理由で、子供の授かれないカップルが、第三者の女性に代わりに妊娠/出産してもらうこと。この場合、卵子は第三者の女性のものを使用する場合と、第三者の女性の卵子を使用しないで受精卵を移植し妊娠し出産してもらうパターンがあります。

 

養子 - adoption 

血縁関係とは関係なく、何らかの理由で保護者が子供を育てられない場合、その子供を引き取り、法的手続きを経て事実上の親子関係となること。

 

どちらでもいいと思っていた。といえば、ウソになる。

ただ、代理母なんていくらかかるか見当もつかないもの(何百万下手したら何千万円もかかるもの)は、僕らには手は届かない。それが、はじめ僕らが出した答えだった。

New Zealandの養子のシステムなんてわからなかったけれども、
福祉業界にかかわる仕事をしている僕は、ある程度、この国の問題はわかっていると思っていた。だからこそ、養子や里親制度の仕組みはきちんとしていると思っていた。ただ、調べれば調べるほど、また話を聞けばきくほど、養子制度がそこまで盛んではないということに気づく。むしろ、僕たちにいるクライストチャーチに限れば、貰い手は多くても、養子に出したがる親はほとんどいない。何年も何年も待つだけという話もよく聞く。

国際養子はどうなのか?

NZはいくつかの国からの養子を認めている( Chile, China, Hong Kong, India, the Philippines, Lithuania and Thailand.)。ただし、これらすべての国がゲイカップルに養子を認めているわけではない・・彼がフィリピン人だから、フィリピンなんていいなぁなんて思ったりもしたんだけど。フィリピンもインドも同性カップルはダメ!とのこと。

調べると、国際養子も意外にお金がかかることが判明、、たとえば、、

  • translation of documents
  • lawyer’s fees
  • psychologist report, if required
  • legalising and authenticating documents to meet international requirements
  • travel costs including airfares and accommodations      

ソーシャルワーカーと話をすると、結局は何百万円もかかるとのこと。

そうしたら、僕たちが養子にこだわる理由ってなんなんだろう。

 

それが僕たちが代理母を検討しようか、と思った始まりでした。

2019年3月。

 

 

 

 

(参照 https://www.orangatamariki.govt.nz/adoption/adopting-overseas/)