ゲイカップル代理母で親になる??in New Zealand

僕らが見知らぬ国で赤ちゃんと出会い家族になる軌跡。

お医者さんとの初診。お金の話や、誰が代理母の候補になれるの?っていう話をきく。

不妊治療専門病院の待合室。

検査結果を待つ僕らは二人ともそわそわしていた。

二人の精子次第で、これからの計画が変わる。

 

待っている間に、自分たちで事前に記入したフォームに目を通す。

不妊治療病院では初診の前に、自分たちで記入するフォームがある。

ヘテロセクシュアル用にデザインされているフォーム。

あなたたちは、どれくらい子作りに励んできたか?という質問。

僕らの場合はもちろん無記入でいいのだけれど、なんだかね、きっとゲイカップルで代理母なんて特例のような感じなんだろうね。なんて二人で言葉を交わす。

 

いざ、先生に呼ばれて、診断室に通される。

すぐに、血液も精子の方も問題がないことを先生から伝えられた。

 

先生から一通りの代理母のプロセスが伝えられる。

ほぼほぼ事前に知っていた情報通りだけど、NZで代理母が出産するか海外で出産するかでだいぶ状況が変わるみたい。

NZで出産する場合は、倫理協会(ECART https://ecart.health.govt.nz/about-us)からの承認が降りない限りは体外受精が始められないとのこと。この倫理協会では、代理母のヘルスチェック(身体的なものだけではなく精神的なもの含む)とカウンセリング、卵子提供者の卵子状況とカウンセリング、僕ら二人のカウンセリングなどを通して、子供を代理母を通して作ることにふさわしく、子供を作る過程やその後に問題が発生しないかどうかを精査され体外受精を始めることへの許可/不許可が出るとのこと。

 

話を聞きながら、僕らのプランを伝える。

 

まず、僕の妹(26歳・日本在住)が卵子提供、そして彼の母親(46歳・フィリピン在住)が代理母で可能なのかどうかを尋ねた。先生いわく母親側の年齢が少し懸念されるものの、可能ではあるとのこと。Oranaga Tamarikiに以前確認を取ったところ、母親は厳しいとの指摘を受けたことを伝えたが、先生いわく、それは関係ないし、プロセスに影響は受けない、とのアドバイスを頂いた。

ただ、彼の母親もうちの妹も、カウンセリングも卵子提供も全てNZで行われないといけないとのこと。Skypeでカウンセリングは今までは可能だったものの、今は色々あり対面が推奨されているみたい・・・。妹の卵子提供に関しては最低でも3週間は滞在して欲しいとのこと。

 

コストの面でもお話をしていただきました。

ケースバイケースとのことでしたが、僕たちの場合は下記が大体の費用とのことでした。(NZ$)

 

体外受精一般費用(一回につき)ーこれは体外受精の基本料金

$8650 

それに関わる薬代

$2500 - $5000 

卵子提供者の卵子を使用する場合の体外受精は上の値段に加算

$4820

代理母を使用しての体外受精はさらに加算

$2455

ECART申請費

$3090

 

合計: NZ$21515 - 24015 

日本円にすると(NZ$1=70.4843円)

151万6469円ー169万2680円

 

それプラスで、

弁護士費用だったり、飛行機代、その他出産に関わる費用がかかってきたら、

いくらかかるのかしら・・。

 

一応、費用に関してはリンクを貼っておきます。

www.fertilityassociates.co.nz

 

この費用に関して、ヘテロセクシュアルカップルとレズビアンカップルには、国からの補助が出る可能性があることを知っていたため、ゲイカップルはどうなのか、確認を取ったところ。適応されないとのこと。

 

国の政策なので、こればかりは文句言ったところで、というところではあるけれども、納得がいかない分野ではある。ただ、ゲイカップルが代理母で子供を産み、その子供を養子にすることができるという道があるだけでも、喜ぶところなのかもしれない。

 

ただ、今回の面談で本当にいろんなことが明確になってきた気がする。

最後、先生から大変だけどうまくいくよ、諦めないで。って。

男性同士の代理母はクライストチャーチでは前例がなく、オークランドでも何件しかないよ、とのこと。

そうか。なんだか、先駆者みたい。

 

楽しみだなぁ。

 

家に帰って早速、妹に電話をする。

こんなことがあるからいつか1ヶ月くらいきてもらわないといけないかも。っていう話をして、相手のお母さんが代理母してくれるかもだけど、年齢が少し懸念みたいだわーって話をしたところ、私が代理母してもいいよ。と一言。

 

旦那とも話すけど、ただ妊娠してる間NZに住まないといけないなら、子供たち(二人)も一緒に連れていきたいとのこと。だから、学校とかもそうしたら調べないと。

 

すごくすごくありがたい話で。

本当に。

 

嬉しくて嬉しくて。感謝しか出なくて。

 

まだどうなるかわからないけれど、義母さんとうちの妹。

いろんなことを考慮して決めていかないとなぁ。

 

幸せだなって。

あー幸せだなぁ。って。

 

次はソーシャルワーカーさんとのカウンセリング。

明後日、月曜日の朝8時。