ゲイカップル代理母で親になる??in New Zealand

僕らが見知らぬ国で赤ちゃんと出会い家族になる軌跡。

ソーシャルワーカーとの面談と代理母を頼む葛藤。

先週末のお医者さんとのアポイントメントから週末をはさみ、月曜日の朝8時、僕らはまた病院にいた。

今日は、カウンセラー兼ソーシャルワーカーさんとの面談。養子縁組、代理母、といったプロセスに詳しいプロフェッショナル。(代金は190ドル)。

話した内容の大まかな内容は以下の通り。

1.海外で代理母が子供を出産し、NZに連れてきて養子手続きを踏んだ場合、弁護士手続きの費用で$30000はかかる。(ケースバイケースらしい)。これはNZ側のみの話で、産んだ国でも養子縁組は必要となるので、そこでも弁護士を雇う必要がある場合は別途かかる。

2. 日本は卵子提供に制限がかかっているため、妹が卵子提供者になる場合、NZにこないといけない(4週間程度)。ただ、日本で禁止されている卵子提供を日本人がNZで行う場合、NZの倫理協会からの同意が受けずらい可能性があること。

3.倫理協会などもないアメリカで体外受精するのも選択肢として含めるとよい。(手続きは簡単だが、お金がかかる。)最近のケースで、$130,000かかったとのこと。

4.代理母と卵子提供者が同じであれば、体外受精ではなく、膣内注入法で可能なため、値段は安くなる。ただ、ひと月ごとに結果を待たないといけない。

5.NZで出産をした場合、養子手続きは簡単になるものの、NZ市民/永住権保持者ではない場合、補助が出ないため全額自腹。

6.NZで体外受精もしくは膣内注入法で妊娠をして、安定期に入り、日本もしくはフィリピンに帰国し、出産のタイミングでNZに戻ってくるのは、倫理協会的には認められない。なぜなら、早産の可能性があるため。(代理母妊娠の前に、倫理協会にすべての予定を事前に言わないといけない。それが承認されないとそもそもプロセスに入れない)。

7. NZで妊娠から出産までいる場合、代理母も合算して最低でも1年半はNZにいないといけない。出産の後に、家庭裁判所で養子の手続きがあるため。

8.そのためのビザはどうするのかというと別問題なため調べないといけない。

 

上のことが大まかに1時間で話し合った内容。ソーシャルワーカーさんは、改めてオーストラリアのお医者さんで実際にゲイとして代理母出産を行い、ゲイのための代理母出産をサポートしている方を紹介してくれるとのこと。

 

面談終わり、パートナーを職場まで送り、僕は仕事まで時間があったので、友達にあう。

家族のいる友人(男性、ヘテロセクシュアル)に、奥さんのお兄さんにもし奥さんに代理母頼まれたらどうする?と聞いたら、いやかな。だって、出産立ち会って本当に辛そうだったから。

奥さんがやりたいといっても?

それでも反対するかも。

 

そうだよな。自分の奥さんに、代理母なりなよ、なんてなかなか言えないよな。

その答えを聞いて、少し現実に引き戻された気がする。

ただ、僕はまだわからない。旦那さんに断られても頭下げてまで頼むかどうか、そこまでは決めきれないでいる。

妹の家族の了承を得られないで、代理母になってもらう、自分のエゴじゃないのか。

 

まだ、何も決まってもいないのに、葛藤している。そんな一日。